近江のお兼
2012.10.16
こんにちは。
歌舞伎舞踊「近江のお兼」という演目をご存知ですか。
別名「晒女(さらしめ)」「團十郎娘(だんじゅうろうむすめ)」ともいいます。
近江の国にいた、男勝りの力持ちの女性のお話で、
暴れ馬の手綱を踏み抑えたという逸話があります。
実はこのお話は「海津のお金」という、当館近くの集落が舞台になっています。
慶長六年(1254)に編纂された古今著聞集の中に
「近ごろ近江国かいづに金という遊女ありけり…」という逸話があり、それをもとに「近江のお兼」の歌、舞踊が作られました。
舞台の中で、高下駄をはいた男勝りの田舎娘は、近江の美しさを語り、女心をみせて、最後に晒をふってみせます。
お兼が語ったように、今も変わらぬ美しさがここにはあります。
変わらぬ琵琶湖の美しさと、古き面影を残す海津の村を、
歴史に思いを馳せながら散策されてはいかがでしょうか。
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