彦根城 こもはずし
2013.03.07
今日も春の陽気で、暖かいですねー。
おとつい5日は冬ごもりしていた虫が動き出すとされる二十四節気のひとつ「啓蟄(けいちつ)」でした。
彦根城はで約100本の松の木などに巻かれていたわら編みの「こも」を外す作業が行われ、この行事を見ると本格的な春がきたなって毎年感じます。
こも巻きとは、江戸時代から大名庭園で行われてきたとされる害虫駆除法で、松が枯れる原因となるマツカレハの幼虫(マツケムシ)を除去する方法のひとつです。
マツカレハの幼虫は、冬になると、地上に降りてきて、枯れ葉の中などで越冬する習性を持つているので寒くなる前に、松やヒマラヤ杉の幹の地上2mほどの高さに、藁でできた「こも(菰)」を巻きつけます。
幼虫は藁の中で寒い冬を越し、暖かくなった頃に藁ごと燃やされます。
残念ながら「マツカレハ」の天敵である「ヤニサシガメ」も同じような場所にいる事が多いので、一緒に燃やされてしまいます。
何百年と続いている行事が他にもあるんでしょうね。
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ロテル・デュ・ラク 山﨑